スペインのゴミ捨て場にスーツケースに押し込められた、傷だらけのボロボロの犬が発見され、ネットで話題になりました。
誰もが動物虐待を疑ったのですが、まさかの結末が…!
スーツケースに押し込められた犬とは?
「なんという動物虐待!」
と誰もが思うでしょう。
スペイン社会を震撼、怒りを拡散させたのは、この衝撃写真。
この犬は大怪我をしながらも、閉じ込められた狭いスーツケースの中で必死にもがいていたそう。
生き延びるために自らが内側から噛んで穴を開けたようです。
こちらが救助された犬↓
体中、傷だらけでひどく出血していますよね。
犯人は飼い主の甥とその恋人!?
救助された犬は、体中傷だらけで、衰弱していました。
彼を診た獣医は、ひどい動物虐待を疑ったそうです。
スーツケースに犬を押し込むなんて、普通は考えられませんもんね。
しかし、実はこの事件は動物虐待ではありませんでした!
この事件の警察の捜査で浮上したのは、セルヒオ・M・Jという少年と彼のガールフレンド。
そしてこの犬は、セルヒオの叔父の大切な飼い犬ミラグロスでした。
セルヒオは事件当日、叔父にこのミラグロスを預かるように頼まれていたそう。
自分も犬を飼っているので、犬の面倒には慣れていたセルヒオでしたが、自分が外出している間に、ミラグロスは血だらけで倒れていました。
セルヒオは自分の飼い犬と激しいケンカをして、叔父の愛犬が死んだのを悟り、震えたそうです。
この時のセルヒオの心の中は…
「叔父に信頼されて預かったのに、自分の飼い犬がおじさんの愛犬を嚙み殺してしまった!」
と衝撃、恐怖、哀しみ、後悔で胸が張り裂けそうになったことでしょう。
その結果、パニックになってしまったセルヒオとガールフレンドは、スーツケースにミラグロスを詰め、家の前のゴミ捨て場に捨ててしまったのです。
確かにこれはやってはいけない行動ですが、パニックになってしまい仕方ないようにも思えます。
しかし実は、ミラグロスの怪我は大したことはなく、命に別状はありませんでした。
やがて、駆け付けた救助隊により、スーツケースに穴を空けられ、ミラグロスは助かったのです。
このニュースは衝撃的な写真とともに、許せない動物虐待のニュースとして、スペインのメディアで報道されました。
誰もが動物虐待と思い込み、怒りをあらわに犯人探しに躍起になったのだとか。
ミラグロスが収容された動物シェルターには、彼に同情し、引き取りたいという善意の人達が大勢訪れたそうです。
まとめ
ミラグロスがこのままゴミとして焼却処分されていたら、残酷すぎますよね。
生死の判断は、病院できちんと診てもらうべきですね。
たとえペットが死んでしまったとしても、皆さんはスーツケースに詰めてゴミとして出すなんて、絶対にしないでくださいね。
この事件により、ミラグロスは「命の大切さ」について人々に考えさせました。
彼自身の生命力と運によって、セルシオとガールフレンドの人生をも大きく変えたに違いありません。
ちなみに、ミラグロスとはスペイン語で、「奇跡」を意味するそうです。
ネットの反応
◆これはないだろ…。
◆パニックになると人間怖いな。
◆助かってよかったね。
◆たしかに犬同士の喧嘩って凄まじいもんね!
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